2014/01/20

はじめに

ベンチャーは地方でチャンスをつかめ!
 〜沖縄で飛躍的に成功する40の法則

 私は、5年前沖縄に移住し、生まれて初めて地方で働くということを経験しました。これまでの20年あまりは、ずっと東京で働いていたわけですが、たまたま大学卒業後に就職した会社が東京にあり、その後、転勤もなくそのまま東京に居ついてしまったというのが正直なところです。東京で活動することのメリットは、いわずもがな、日本の政治と経済の中心地ですから、優秀な人材のネットワークやマネーが集積していることです。一方で、大阪でも、サンフランシスコでも、ロンドンでも、シンガポールでも、多少の商習慣やバイオリズムの違いはあれ、ビジネス環境は世界中フラットなのだろうなぁという漠然とした印象を持っていました。

 ところが、同じ日本でも東京と地方のビジネス環境は全く異なり、それゆえ、東京には存在しない企業の成長要因が潜んでいることに気づきました。実際、沖縄での仕事は、県内外のITベンチャーの研究開発支援や、誘致活動を行っていたのですが、私の支援企業のほとんどは、沖縄でメキメキと急成長を遂げ、うち半数の企業は上場に向けて舵を切り出しました。もちろん昨今の景気回復トレンドにたまたまうまく乗ったということもあるでしょうが、明らかに地方の勝ちパターンは存在しますし、そのパターンを強く意識して、支援先のベンチャー企業さんに接してきたことは事実です。

 沖縄でビジネスチャンスをつかめ! というのが本稿のシンプルなメッセージです。東京がダウントレンドに入っていた、20年間。ふと気づいたら、沖縄という<末端>が<先端>に変化していた。そういうパラダイムシフト下の競争ルール、成長のための定石を、中小企業・ベンチャー視点からまとめてみました。

 東京や大都市圏だけで活動していては見えないベンチャー成長のための成長要素。地方だけにいても当たり前すぎて気づかない成長の法則。沖縄に関していえば、約30の上昇気流と10の地雷を見つけました。この40の特性を理解し、意識的に活用することで、東京にいたとき以上のスピードで成長するベンチャーが数多く出現することを願っています。

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