2014/08/15

ハングリーさを維持する

ベンチャーは地方でチャンスをつかめ!
〜沖縄で飛躍的に成功する40の法則



 先日、ウェブクリエイター向け月刊誌の取材を受けました。なにやら、「福岡で働く」、といった特集を組んだところ、読者からの評価がひじょうに高かったようで、地方取材第2弾となったそうです。
 記者は2日間、沖縄に移住してきたウェブデザイナー、エンジニアの取材を実施し、私の取材は一番最後とのことでした。

「ところで、永井さん。実は困ったことになりまして・・・」と記者。

 取材を受けている喫茶店の窓の外は、1時間前とうって変わり、激しい暴風雨。おりしも台風12号が通過中です。私はてっきり、フライトの延発や欠航の話なのかと思いきや・・・。

「取材をした方々がほんとうに全員『沖縄に来てよかったぁ』という人ばかりでして、このままでは偏った記事になりかねません。永井さんには沖縄移住のデメリットについてぜひ教えてほしいのです。」

 なるほど、それは<沖縄取材あるある>話です(笑)。

 記者さんにお伝えしたのは、まず精神面の話です。 
 気候もコミュニティも温暖な沖縄での最大のデメリット、というよりは誘惑といったほうがいいかもしれませんが、<のんびりしてしまう>ことです。

 いや、ほんとうにマジメな話をしています。
 沖縄の高い失業率や、過剰な米軍基地といったシリアスな問題と接点がないビジネスマンにとっては、沖縄はじつに楽園そのものです。

 東京時代より収入が減っても十分豊かで、幸せに暮らせる沖縄にどっぷりと浸かってしまうと、初めは高い志で沖縄にやってきたものの、やがてハングリーさが失われ、時代が要請するスキルを維持できなくなり、気がつくと沖縄の社会福祉予算にお世話になっているという状態になってしまいます。
 周囲がどんなにハッピーでも、のんびりムードでも、一定限のハングリーさ、向上心を維持できないと、必ず人生失速します。

 このことは沖縄に限った話ではありませんが、楽園ほどその失速を招きやすいというのも事実です。
 上場企業を定年まで勤めあげて、リタイアされたシニアの方々との移住であれば話は違うでしょうけど、私たちが想定している、沖縄でビジネスをしていくための暮らしは残念ながらまったく違うのです。


目次


0 件のコメント:

コメントを投稿